号 06

私たちの目に留まったもの

毎週、私たちは街を歩いています。チームが足を止めた新規開店をご紹介します。いまの東京をかたちづくる、客席と、カウンターと、棚を。

今週の新店のうち三軒は、作り直しというより考え直しです。自分の店のカウンターをバーに変えた酒販店、自ら築いた業態をひっくり返した95歳の料理人、そして日本でいまも動かしている工房が二つしかない仕上げ機に頼るメンズレーベル。さらに雷門近くの新しい一軒は、別の問いから生まれました。豚肉を一切持ち込まない和食の厨房は、どんな姿になるのか、という問いです。

新しい飲食店

4 軒

  • 日比谷そば

    Hibiya Rokusantei

    道場六三郎氏は95歳、いまも厨房に立ちます。新しい店は東京ミッドタウン日比谷の高級そば店の跡を引き継ぎ、銀座で自ら築いた業態をひっくり返しました。長いコースではなく、そばを軸にした一品料理を出し、隣の映画館に向かう人や出てきた人の時間に合わせています。

  • 八重洲角打ち

    IMADEYA KAKU-UCHI TOKYO

    開店前、千葉の酒販店は八重洲で働く人たちに、何が足りないかを尋ねました。返ってきた答えは二つ。チームを飲みに誘いにくくなったこと、そして仕事の前後に寄れるいい店がないこと。そこで生まれたのがこのカウンターです。ボトルは産地別に並び、グラスは3,000円からです。

  • 浅草和フレンチ

    Engawa Sumida

    雷門から数歩の和フレンチで、隅田川を望むテラスがあります。厨房に豚肉は入れず、牛肉はハラール認証を受けたもの。チームは「ハラール」ではなく「ムスリムフレンドリー」と呼んでいます。フランス、アフガニスタン、中国、スリランカ出身のスタッフが、お客様の母語で迎えます。

  • 神楽坂ワインバー

    Rokka

    神楽坂の路地裏にある小さなワインバーです。店名は、店主が10年いっしょに暮らしたドワーフうさぎの名前から。ソムリエは一人、看板料理はサーロイン、カウンターからは小さな庭が見えます。

新しい店舗

3 軒

  • 原宿アートトイ

    Mellojoy

    TikTokで100億回を超える再生を集めたスクイーズのブランドが、世界で初めての店舗を原宿に開きました。2フロアに約150アイテム。シリーズは1分で売り切れるため入店は時間指定制で、ファンは「ムリジョイ」と呼んでいます。商品はすべて手作業で仕上げられています。

  • 代々木上原メンズウェア

    ASHBELL

    Takuya Imagawa氏の初のレーベルで、運営は三原康裕氏の会社です。代々木上原の一軒家に開き、棚には古書と陶器が並びます。ニットはアザミ起毛で、この仕上げができる機械は日本にいまも2台しかありません。デニムには椿油をなじませています。

  • 新宿クラフトのセレクトショップ

    JAPAN EDITION

    TOKYO BASEのクラフト系セレクトショップが、新宿フラッグスの2階に新宿で初めての店を構えました。オープンに合わせて、FULLCOUNTは第二次世界大戦期のモデルを黒で仕立て直し、ACRAFTは同じデニムでだるまを包みました。一つひとつ手作業で組み上げています。

土台ジャーナル

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