実践ガイド ・ 制度

経営管理ビザ2026、変わった全ルールを専門用語なしで

資本金は6倍、従業員の雇用は義務、日本語はJLPT N2。2025年10月の改正が、日本での起業に何をもたらしたか。

デスクの上の行政書類、印章、資料とサンプル。

2025年10月16日、日本政府は経営管理ビザを静かに改正しました。外国人が日本で会社を設立し、経営するための在留資格です。申請件数は月およそ1,700件から70件未満へ、96%の減少。何がどう変わったのかを、要件ごとに整理します。

要件1、資本金3,000万円

2025年10月以前は500万円で足りました。現在は3,000万円が必要で、日本法人の資本金に組み入れることになります。

この資金は物件、内装工事、設備などプロジェクトの一部に充てられますが、出所を証明し、書面で示す必要があります。飲食のプロジェクトでは、この基準額が前提を変えました。総予算1,500万円から2,000万円の小規模な店は、追加の出資者なしには成立しなくなっています。

要件2、フルタイムの従業員1名

旧制度では、従業員を雇うか500万円を投資するかの選択制でした。改正後は、資本金の額にかかわらず、日本人または永住者を1名以上フルタイムで雇用することが必須です。

2026年時点で129万件の未充足求人を抱える飲食業界において、この義務は書類上の形式ではありません。開店前に確保しなければならない、恒常的な費用です。

要件3、日本語能力JLPT N2

主たる申請者はJLPT N2、CEFRのB2に相当する水準を示す必要があります。業務上の会話についていくこと、行政文書を読むこと、会議で自分の役割を果たすことです。

初学者にとってN2は、18か月から24か月の継続的な学習を意味します。この要件だけで、これまでバイリンガルの会計士に頼って進めてきた起業家の一部が対象から外れます。

要件4、専門家が検証した事業計画

事業計画はもはや申告ではありません。公認会計士、コンサルタント、弁護士といった専門家による確認と検証が必要で、当局は書類が揃っているかではなく、事業として成り立つかを見るようになりました。

当局が読むのは、もう意思ではありません。事業モデルです。

要件5、専用の事業所

実在の事業所と、本人名義または法人名義の賃貸借契約が必要です。自宅住所、一般的なコワーキング、私書箱はいずれも認められません。

飲食のプロジェクトであれば、営業する店舗そのものがこの条件を満たします。コンサルティングや卸のプロジェクトでは、初年度から計画に織り込むべき新しい固定費になります。

所要期間は4か月から10か月

改正以降、審査期間は長くなっています。書類は細かく読まれ、不備があれば一巡やり直しになります。

各段階と実際の所要期間
段階期間
準備、会社設立・事業計画・資本金2か月から3か月
入管への申請書類が揃ってから1週間
審査1か月から3か月
在留資格認定証明書の交付申請から4か月から6か月
大使館でのビザ申請1週間から2週間
最初の書類からビザ取得まで最低6か月

この日程が他のすべてを規定します。在留資格認定証明書が出る前に賃貸借契約を結べば、営業できない物件に何か月も家賃を払うことになります。

すでにビザをお持ちの場合

ただちに影響はありません。経過措置が設けられています。ただし更新時、状況に応じて1年から3年ごとに、新しい要件が段階的に適用されます。Baker McKenzieの2026年2月の分析によれば、複数の更新サイクルにわたる導入が想定されています。

2025年10月より前に、500万円かつ従業員なしで取得された方は、今から準備を始めるべきです。更新の申請日に始めるものではありません。

F&Bのプロジェクトにとって何が変わるか

改正の前と後
要件2025年10月以前2025年10月以降
最低資本金500万円3,000万円
従業員資本金との選択制フルタイム1名が必須
日本語要件なしJLPT N2
事業計画申告のみ専門家による検証
事業所住所のみでも可専用の事業用物件

具体的にはこうです。以前は夫婦二人が1,200万円から1,500万円で小さな店を開き、二人で切り盛りし、日本語が流暢でなくても何とかなりました。同じ計画に今は資本金3,000万円、日本人の従業員、JLPT N2が要ります。参入の敷居は3倍になりました。

誰にとっても悪い知らせというわけではありません。この障壁がふるい落とすのは資本の足りないプロジェクトで、それは1年以内に閉じていた層と重なります。そのかわり、確かな資金の裏付けと、一読で通る書類が求められます。

その書類と、背後にある事業計画を組み立てること。開業のたびに私たちが行うことです。開業サポート

出典

アレクサンドル・ジェラールのポートレート。

アレクサンドル・ジェラール

戦略・ブランド・仕組み · 市場での立ち位置、ブランド構築、事業計画、顧客管理ツール、データ活用。

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